息子(18歳男子少年)は、中学生の時から非行少年の仲間に加わり、高校在学中に傷害事件を起こして少年院に送致され、高校を中退した(現在も少年院入院中)。在院中に教官や保護司から話を聞くうちに、大学進学にも関心が出てきたもよう。しかし、元の高校には戻りたくないし、今からでは遅いのではないかと諦めかけている様子。どこに相談すればいいのか教えて欲しい。
両親
子供の教育に関わるさまざまな相談(進路、不登校、いじめ、高校転編入・中途退学等の相談)を受け付け、電話・来所相談等で支援を行う相談機関
出院後、就学を目指す場合
主に自宅などで学習し、定期的にレポートを提出して添削指導を受けスクーリングを行い、テストを受けて単位を修得する高校
家計的に全日制、定時制の学費支払いが厳しいということと、本人もアルバイトをして貯金もしたいということで、学費が安く、働く時間がつくりやすい通信制を選択することにした。
3年程度をかけて生活スタイルを整え、家族で過ごせる時間をとりながら卒業を目指すとのこと。
高校を卒業
出院後、高卒認定試験の合格を
目指す場合
高等学校卒業程度認定試験
さまざまな理由で高等学校を卒業できなかった人のための制度。合格すれば高校卒業と同程度の学力があると認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が得られる。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができる。ただし、最終学歴は高等学校卒業とはならない。
保護者は本人にも家計を支えてほしいと考えているので、在院中から高卒認定試験の合格を目指して勉強することとなった。
同センターでは相談員が、虐待の頻度や程度だけでなく、日頃の家庭環境や経済状況など、親身になって話を聞いてくれた。子供への直接的な暴力だけでなく、DVは子供にとって心理的虐待にも当たることを教えてもらった。
出院後は、東京都教育相談センターから試験の案内等を受けながら、通信教育を活用して勉強していくとのこと。
就学の場合、通信制高校のほか、全日制や定時制の高等学校に復学する選択肢もあります。
高卒認定試験合格証明書の取得
学費等の経済的支援については奨学金制度
経済的困難が理由で進学、就学ができない人に対し、貸付もしくは給付により、学費を援助する制度です。
大学・専門学校の受験等