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事例 03

心身の不調、孤立についての相談

数年前にリストラにあってから全てに対してやる気を失い、昼間から酒を飲んで過ごす日々続いた。酒を買うお金が無いときは酒屋等から盗んでいた。そのことが発覚して罰金刑となったが、貯金はなく、妻や知人からも見限られ、お金が払えず労役場留置となった。約2か月間、労役場で作業に従事した後、社会に戻り、今は単身生活しているが、毎日孤独で、生きていく意味がないと思っている。

本人(50代男性)

相談内容
寂しさから飲酒をやめられず体調もよくない。どうしたらいいでしょうか。

支援のポイント

  • 依存症について知る
  • 医療を活用しながら、生活の立て直しを図る

活用できる機関・団体や制度

  • 保健センター

    地域住民の一次的な相談窓口

    相談結果(事例)

    本人が保健センターに電話してみたところ、職員が丁寧に話を聞いてくれ、少し気持ちが落ち着いたとのこと。

    職員から、保健所で健康相談を実施していることなどを教えてもらい、興味を持った様子。

  • 保健所

    地域住民の健康の保持及び増進のための拠点

    相談結果(事例)

    保健所へ健康相談に行き、保健師に話を聞いてもらったところ、現在の健康状態を確認した方がいいとのアドバイスを受け、医療機関への受診を勧められたとのこと。

    受診に当たり、お金がないことについては、福祉事務所に相談できるとのこと。また、アルコール依存症については、都立(総合)精神保健福祉センターのプログラムを紹介してもらった。

  • 都立(総合)精神保健福祉センター

    都内の依存症相談拠点

    相談結果(事例)

    電話で、現在の状況を説明したところ、一度来所相談をしてみることとなったとのこと。

    本人に同行し、センターの相談員と面接相談。健康や生活に影響が出る量の飲酒を見直し、アルコールを飲まない生活を送るため、センターが実施している依存症回復支援プログラムに参加してみることになった。

  • 自助グループ

    AA(アルコホーリクス・アノニマス)等の当事者同士で回復を目指すグループ

    相談結果(事例)

    アルコール依存症からの脱却には、AA等の自助グループや回復施設を利用し、当事者同士の交流を持つことも効果的であると精神保健福祉センターから助言を受け、前向きに考えている様子。

  • 医療機関

    相談結果(事例)

    アルコール依存症について、治療や指導を受けることに。

経済的な理由で医療等が受けられない人向けの支援制度

  • 区市町村の保健予防課や障害福祉課等が窓口となり、受給者証に記載された指定医療機関で制度の適用が受けられます。
    生活保護受給の場合、自己負担は無料です。
  • 対象病院の医療相談員と面談を行い、収入状況などが基準に該当すれば、無料または低額な料金で診療を受けることができます。
    (注)「無料定額診療等事業」は一時的な措置です。

孤独感などから「死にたい…」「消えてしまいたい…」という気持ちがある場合、電話で相談することもできます。